春から秋への内検ガイド:見るべきポイント
春の訪れと共に、養蜂家はミツバチの巣箱の内検を開始します。この内検は、群れの状態をチェックし、巣の状況を把握するためにとても重要です。ここでは、内検時の主なポイントを紹介します。
1. 女王蜂の確認
内検の最も重要な目的の一つは、女王蜂が健在かどうかを確認することです。女王蜂の存在は、巣の安定と群の成長に直結しています。女王蜂を見ることができなかったとしても、産卵の証拠として卵が見られれば、女王蜂が健康で活動している良い兆候です。
2. 卵と幼虫の確認
巣板を注意深く観察し、卵が適切に産み付けられているか、そして幼虫が健康に成長しているかを確認します。
3. 王台の有無
王台は新しい女王蜂を育てるために作られる特別な小部屋です。王台は分蜂を示唆していることもあり、取り除くかを決めます。
4. 蜜と花粉はあるか
蜜枠を確認して、蜜と花粉が十分に蓄えられているかをチェックします。これらはミツバチが健康を維持し、長い冬を乗り切るために必要です。
5. 巣の構造
巣に産卵できるスペースはあるか、蜜を貯められるスペースは確保されているかも重要です。スペースが必要な場合は巣枠を追加します。
6. 病害虫のチェック
ミツバチの健康を脅かすダニやその他の病害虫の存在を確認します。これらの寄生虫はミツバチの群れに重大な影響を与えることがあり、早期発見が鍵となります。
これらのポイントを定期的にチェックすることで、ミツバチの群れが健康で生産的であることを確実にします。4月から8月中旬にかけて、内検を5日から7日に一度の頻度で行うことで、必要に応じて措置をとることが可能です。
さらに、巣箱を開けずとも、巣門の活動を観察することで群れの状態を推測できます。巣門での活発な出入りやミツバチが群がる様子は群れが元気であることを示しています。巣門の活動が少ない場合、それは天気の影響をはじめ様々な要因が考えられます。状況を正確に理解するためには、注意深い観察が必要です。
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