春の設置がポイント:簡単スズメバチトラップ
毎年お盆を過ぎる頃から、スズメバチがミツバチの巣を襲撃し始めます。特にオオスズメバチは集団でミツバチの巣を襲撃する習性があり、攻撃を受けたセイヨウミツバチの群は半日で全滅してしまいます。ミツバチの巣への影響を最小限に抑えるためにも、春先に効果的な対策をする必要があります。これにより、ミツバチの巣の安全を守ると同時に、スズメバチによる被害を事前に防ぐことができるのです。
春にスズメバチの女王蜂を捕獲・駆除することで、その後の巣の形成を防ぐことができます。女王蜂一匹を駆除することは、事実上、一つの巣の形成を阻止する効果があります。
捕獲するには、簡単に作れるペットボトルトラップが有効です。越冬を終えたスズメバチの女王蜂が新たな巣を作り始めるのは、主に3月から5月の間です。この期間にトラップを設置することで、女王蜂を効果的に捕獲し、その結果として巣の形成を防ぐことができます。これにより、スズメバチによる潜在的な危険や被害を未然に防ぐことが可能となります。
ペットボトルトラップの作り方
準備する物: 2リットルまたは1.5リットルの空のペットボトル
加工方法: ペットボトルの上部に2センチ四方のH型の切り込みを入れ、上半分を雨除けとして外側に折り、下半分を蜂が出にくいように内側に折り返します。
誘引剤のレシピ
例1 酒300mlに酢100ml、砂糖100gを加えたもの
例2 焼酎とオレンジジュースを1:1で混ぜたもの
例3 ブドウ味の乳酸菌飲料と水を6:4で混ぜたもの
また、酢を誘引剤に少し入れると、ミツバチがトラップに入るのを防ぐ効果があります。これは、ミツバチが酢の匂いを避ける傾向にあるためです。
設置と管理のポイント
設置場所は、子どもの手が届かない程度の高さで、風通しが良く、日陰になる場所が適しています。 トラップに蜂が集まり始めたら、1~2週間ごとに状態を確認し、必要に応じて誘引剤を補充またはトラップを新しいものに交換します。
この方法でスズメバチの営巣を予防することは、危険な接触を避けるためにも有効です。自然との共生を考えながら、安全かつ効果的にスズメバチのリスクを管理することが重要です。
本記事は、山口市の公式ウェブページ『ペットボトルトラップで、スズメバチの営巣を予防しましょう』を参考にしています。
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